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コラム

相場を当てなくてもいい投資

タイミングを当てるのはとことん難しい

投資というと、安い時に買って高い時に売るもの、とよく言われますし、確かにそういう面はあります。
しかし、今が安い買い時なのか、それとも高い売り時なのかを正しく判断することは、不可能とは言いませんが決して簡単ではありません。
むしろ、実際には「安い」と思って買ったらそこからさらに下がり続けたり、逆に「高い」と思って売ったらその後も上がっていってしまったり、といったことが少なくありません。

以前のコラム(2月3日)にも書きましたが、株価が18倍になっても投資信託(ファンド)の保有者はあまり利益を上げていないというのが現実です。
下の図のように売買すれば、上昇相場であっても損をしてしまうのです。
上がり続ける株式市場で十分な利益が上がらない最大の理由は、実は「損をせず儲かるように、うまくやってやろう」「相場を当ててやろう」という欲だと言ってもいいかも知れません。市場には、寝る間も惜しんで研究し、長い経験を積んだ才能ある投資家が山のようにいます。あなただけではなく、彼らも虎視眈々と利益を得ようと狙っているのです。
彼らの上をいかない限り、相場の方向を当て続けることはできないと言ってもいいでしょう。誰にでもできることとは思えません。

負けるが勝ちの積立投資

買ってから値段が下がるのは誰だって嫌なものです。
でも、株価にも為替相場にも、上がったり下がったりという波があるので、損はどうしてもついて回ります。
ただ、その波を全部正しく当てる必要などありません。それどころか、価格の下落は利益の元にさえなります。

ファンドの積立の場合を見てみましょう。下の図をご覧ください。これは、1回につき10,000円ずつ、4回に分けて投資したケースですが、合計40,000円投資して、終わってみれば46,667円に増えています。
なぜこんなことが起こるのかと言えば、基準価額(ファンドの値段)が大きく下がった2回目に一気に20,000口買えたからです。
最終的に値段は元の10,000円に戻っただけなのに、それでも大きなプラスが残るのです。

基準価額が下落した瞬間は、前に投資した部分が確かに損になっています。
しかし、繰り返しになりますが、その時にたくさんの口数が買えたことが、後々プラスに働いてきます。
長期の積立投資では、価格の下落は私たちの敵ではなく味方だと言ってもいいくらいでしょう。
●ポイントは二つです。
一つは、「途中の値下がりは最終的には財産づくりのプラスになる」こと、
もう一つは、「長期的に上がっていくものに投資する」ことです。

積立投資は、「値上がり期待はあるが価格変動が大きい」という株式の性質を逆にうまく生かした投資手法だと言えるでしょう。
「損しないための相場予想」は不要です。
ユニオン投信が積立投資をお勧めしているのは、こうした理由からです。
(久保田 徹郎)
  • このコラムは、掲載時点での意見・見通し等であり、将来の運用成果や市場環境等の変動を保証するものではなく、将来予告なしに変更することがあります。
  • 金融商品等への投資は、その価格の変動等により損失を生じることがあります。
  • 金融商品等ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書等をよくお読みいただき、ご自身でご判断ください。
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